JA西三河のこと

佐久島の農業振興・耕作放棄地対策へ市・島民団体と協力 農業用トラクター寄贈・農業特産品づくりへ


佐久島クラインガルテンでのサツマイモ植え付け


西尾市の榊原市長(左、当時)へ目録を手渡すJAの名倉組合長(中央)

 JA西三河は地域振興活動として、佐久島で増加する耕作放棄地の対策のため、西尾市や島民団体「島を美しくつくる会」と連携した取り組みを行っています。

 JA西三河は2017年4月、西尾市へ農業用トラクター1台とフレールモア、景観植物の種等を寄贈しました。このトラクターは佐久島にて耕作放棄地の耕起や、農作物や景観作物の植栽のための農地作りに利用されています。

 これと並行して同年度、島を美しくつくる会の企画する「島おこしの NEXTステージプロジェクト」の一環として、佐久島の新たな名産品候補としてのサツマイモ栽培の計画がスタート。栽培に際しては無農薬・減農薬での栽培を行い、安全・安心で付加価値の高いサツマイモを佐久島の名産品へ育成しようと計画しています。

 2017年6月5日には、市の施設である佐久島クラインガルテンの試験圃場1.1アールでイモつるの植え付けが行われました。植え付けには、JAの営農担当者や佐久島店職員のほか、島を美しくつくる会を中心とする島民や、佐久島保育園の園児、島外から募ったボランティア、若者の就労支援を行うNPO法人など合わせて約30人が参加。事前に圃場の耕起・畝づくり・マルチかけなどを行った圃場へ、JAの営農担当者の指導を受けながら、およそ2時間かけて8品種・約1200本を植え付けました。

 今後の圃場管理・農作業は島民が行い、この年の10月には再び島外から参加者を募って収穫を行う予定。収穫したサツマイモを利用し、味や収量、加工適性を含めて佐久島の気候や土壌に合ったサツマイモ品種を選定します。長期的には5年後を目途に、佐久島産サツマイモおよびその加工品を、島の名産品として島外および島内を訪れる観光客向けに販売することを目標としています。

 佐久島は三河湾に浮かぶ面積1.81平方キロメートル・人口239人(平成29年4月現在)の島。近年は年間観光客数10万人を数える人気観光地ですが、主産業であるアサリ漁獲量の低下や、耕作放棄地の増加による景観の悪化、人口減少と高齢化が課題になっています。JA西三河は上記の取り組みのほか、佐久島店を中心とした金融・共済サービスの提供や、Aコープ一色店への賞品注文のとりまとめと受発注・配達、年に一回の佐久島小中学校への新米寄贈などを通し、佐久島の暮らしを支えています。

(2017.8)