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ミヤコバンカーの防除反省会・安全安心な梨づくりに向けて

2021.11.11

 

 

ミヤコバンカーの防除反省会の様子

 当JAは10月27日、JA西三河あぐりセンター小牧で梨栽培における天敵製剤「ミヤコバンカー」の防除反省会を開きました。生産者がJAあいち経済連、西三河農林水産事務所農業改良普及課、資材メーカーと導入したミヤコバンカーの効果について共有。引き続き、関係機関とともに試験結果を検証し、次年度の栽培に活かしていきます。
 この日、「ミヤコバンカー」を導入する生産者6人をはじめ、JA職員など11人が参加。参加者は4月~9月の月別平均気温や降水量の変化と合わせ、一人ずつ今作を振り返りました。
 昨年の7月は雨が多くダニもあまり発生しなかったため、昨年に比べると今年はダニが多い印象ではあったが例年に比べると平年並。
それに比べ、8月は昨年に比べると雨天日が12日も多く、7月に比べてハダニは少なかったが、環境の変化などの影響により葉焼けが起こりました。しかし、ミヤコバンカー導入により化学農薬の使用回数が減ったなど効果を実感する声が多くありました。 
 今後はダニの急増期を把握し、適切なタイミングで防除できるように指導していきます。
 県内の中でも西尾市は施設園芸が盛んな地域。特にイチゴやカーネーションの栽培ではダニ防除のために化学薬品を多く使うため、ダニの薬剤抵抗性が問題となっています。
 JAでは生産現場で難防除病害虫の対策や薬剤抵抗性が問題となっていることを背景に、2018年より西尾梨での天敵製剤利用による防除体系の確立に取り組んでいます。
 また、IPM(総合的害虫管理)などの効果的な防除体系の確立にも取り組み、農薬散布回数の削減など省力化や環境保全にもつなげ、安全・安心の梨づくりに努めています。