佐久島名産品作り第2弾! レモン「璃の香」を収穫
2021.12.27
西尾市佐久島で、島おこしの一環として栽培するレモン「璃の香」が本格的な収穫シーズンを迎えました。
植樹3年目となる今年は島全体で約500個を収穫。14人の島民がレモン栽培に取組み、多くは11月中旬から12月にかけて摘み取ります。佐久島では昔から自然にあるものを活用する風習があり、通常の施肥に加えて、乾燥させ塩抜きしたアマモやカニの殻、ヒトデを施しています。これにより野菜や果実を濃厚な味わいに仕上げ、防草にも役立てています。
島内で一番多くレモンの実を付けた筒井志津子さんは「全部で100個実った。「璃の香」は酸味が少なく食べやすいよ」と笑顔で話します。筒井さん宅では2月頃まで少しずつ収穫する予定で、収穫したレモンは島に2か所ある無人市「とれたて里の市」で販売。その他、島では民宿などでも利用されています。
新品種「璃の香」は従来の品種に比べて、大粒で果皮が薄く、まろやかな酸味が特徴。また果肉の割合や搾汁率が高く、加工適性に優れているため、安定した収穫量が見込めれば名産化に向けた企画も検討していきます。
佐久島では市・JA・島民団体が連携し、2017年よりサツマイモの名産化の試みに着手。佐久島産サツマイモを原料とした芋焼酎の販売をはじめ、イベントに活用しています。レモン栽培はサツマイモに続く島の名産品作りの取組の第2弾。JAは引き続き島民への栽培指導や資材供給により生産量を拡大し、レモンを佐久島の名産品として育成してまいります。