第12回JA西三河いちご部会品評会 愛知県知事賞に大嶽光久さんの「紅ほっぺ」
2023.2.1
県内で生産量・規模ともにトップクラスを誇るJA西三河いちご部会は1月17日、第12回JA西三河いちご部会品評会をあぐりセンター小牧で開きました。品質向上によるブランド力強化と技術の向上を目的に行い、最高位の愛知県知事賞には、外観・糖度ともに優れ、品種の特性がよく表れた大嶽光久さんの「紅ほっぺ」が選ばれました。
品評会には、同部会の部会員が「章姫」51点、「紅ほっぺ」24点の計75点が出品されました。審査は市、普及課、卸売市場の担当者ら12人が担当し、外観や色味、糖度などを基準に審査。県知事賞含む特別賞14点、入選14点が選ばれました。この日入賞した28人は、1月31日にJA西三河で開かれる令和4年度愛知県いちご品評会に部会代表として出品します。
今年の出品物は「章姫」の平均糖度が11・6度、「紅ほっぺ」11・7度となり、前年と比べ「章姫」は前年を上回り、「紅ほっぺ」は前年をわずかに下回りました。
審査長を務めた愛知県西三河農林水産事務所農業改良普及課西尾駐在室の小竹博之専門員は、育苗期や定植時期に気温や湿度が高い旬もあり、炭疽病が多発したて苦労する部会員もいましたが、花芽分化は順調で、1番・2番が続けて出荷ができているなど栽培管理についてふれ「出品されたイチゴは、いずれの品種においても果形・ツヤ・玉揃いの優れるものが多く、日頃の管理の成果と部会員の方々の技術力の高さが表れていた」と講評しました。この日出品されたイチゴの一部は、18日にAコープ一色店にて販売されました。
JA西三河いちご部会は77人で組織し、約16.4㌶で「章姫」・「紅ほっぺ」を年間988㌧生産(令和2年度)。県内でも部会員が多く平均反収が高いことが特徴で、県内市場のほか、石川県・新潟県などへ出荷。販売金額は約11億6,000万円にのぼります。また、同部会では、行政と連携し、施設栽培イチゴの就農支援プロジェクト『いちごスクール』を運営、市内外から就農希望者の受け入れ体制を整え、新たな担い手対策にも取り組んでいます。
その他の特別賞入賞者は以下の通り(敬称略、カッコ内は品種)。
▼西尾市長賞=成瀬英夫(章姫)▼西尾市農業改良推進協議会長賞=大竹良弘(章姫)▼愛知県農業協同組合中央会長賞=岡田とも子(紅ほっぺ)▼愛知県経済農業協同組合連合会長賞=外狩たかえ(紅ほっぺ)▼セントライ青果株式会社社長賞=石田逑史(章姫)▼セントライ青果株式会社本場支社社長賞=内藤善基(章姫)▼愛知県中央青果株式会社社長賞=大竹一哲(章姫)▼丸果石川中央青果株式会社社長賞=鈴木太(紅ほっぺ)▼新潟中央青果株式会社社長賞=澤善行(章姫)▼愛知県いちご生産組合連合会会長賞=篠瀬澄雄(章姫)▼愛知県養蜂協会会長賞=牧野喜幸(紅ほっぺ)▼西三河農業協同組合組合長賞=尾崎敏彦(章姫)▼JA西三河いちご部会部会長賞=榊原薫(紅ほっぺ)