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令和5年度愛知農業賞(あいちアグリアウォード)技術改善部門でキュウリ農家の下村堅二さんが受賞!中村健市長・JA西三河都築敏和専務理事のもとを訪れ受賞報告

2023.12.18

 

都築専務理事のもとへ受賞報告に訪れた下村さん(右)

 一色町でキュウリを栽培する下村堅二さんが「令和5年度愛知農業賞(あいちアグリアウォード)の技術改善部門を受賞しました。
 受賞報告として、12月13日、西尾市の中村健市長とJAの都築敏和専務理事のもとを訪れ、喜びの報告をしました。市役所・JAを訪れた下村さんは自身と関わる人たちの支援、協力に感謝し、その上で「キュウリだけでなく農業は転換点にきている。今までの農業のビジネスモデルが続かない状況で、新たなフェーズに入っている。これまでの物流・販売、
組織を使いながら上手に変えていこうと皆さん頑張っている。農産物をおいしい状態で、安く提供できる体制が今までとは違う形になってくる。新たなモデルを構築したい」と述べました。
 33歳で就農した下村さんは、現在、72㌃のハウスで施設キュウリを栽培。前職で培った生産技術エンジニアとしての経験を生かし、選果機の導入やJA西三河きゅうり部会の運営サポート、データ運営など、市内のキュウリ栽培農家の中でも中心的な役割を担い、JA西三河スマート農業技術専門員を務めています。
 また、効率的で導入コストを半減できるオリジナル選果機を設計し、選果データの蓄積をはじめ、ICT機器を活用して関わるさまざまなデータの集積環境を整備したほか、収集データの分析・活用を行うなど効率的な栽培技術の普及・定着に尽力し、全国トップクラスの反収を実現しました。
 このほか、国が進めるスマート農業技術の開発・実証プロジェクトにも積極的に関与。実証農場として、最新の情報通信技術(ICT)などを活用した高度な経営の確立に向けた実験を展開し、生産者の経営改善や高度化した施設キュウリ産地の形成を目指しました。

 同賞は、愛知県の農業・農村の振興に尽力し、その功績が特に顕著で他の模範となる者を表彰することにより、後に続くものが、自信と誇りをもってその信仰に取り組むことを助長し、農業・農村の継続的な発展に資することを目的としています。公益財団法人 愛知県農業振興基金の主催で、「担い手育成部門」「技術改善部門」「農業・農村振興部門」の3つがあり、平成18年度から実施されています。