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重陽の節句に菊を飾ろう、秋の彼岸まで出荷ピーク

2024.9.9

持ち込まれた菊を階級ごとに選別するパート選花員

 9月9日の「重陽の節句」は別名「菊の節句」と呼ばれ、菊を楽しむ日とされています。
 西尾市では、輪菊の販売需要が高まる8月上旬から秋の彼岸にかけて出荷最盛期を迎えており、多い時には1日に2~3万本を東海・関東・東北方面へ出荷。この時期は夏菊「精の一世」を栽培し、2カ所の選花場へ次々と菊が持ち込まれています。
 市内の輪菊生産者で組織する西三河南部菊共選組合(愛称:ロイヤルマム)の牧博之部会長は、「昨年に続き厳しい環境だが、農業用ICTツールを活用することで例年通り品質の良いものができている。花持ち抜群なので、仏花としてだけでなく日常でも見て楽しんでほしい」と呼びかけます。

 同組合では、10人の生産者が5.9㌶で年間約400万本の菊を生産。年間を通じて安定供給できるよう生産の平準化に努めており、5月下旬から11月中旬は「精の一世」、11月中旬から5月下旬にかけては「神馬」を栽培しています。また、高品質な輪菊の出荷を実現するため「ばら受け選花」体制を採用し、生産者が持ち込んだ輪菊をパート選花員が規格表に沿って曲がりや病害虫などを1本1本確認。あわせて採花一週間前のほ場審査で木姿の確認等を行い、付加価値を高めて有利販売につなげています。