バラでUV―Bランプ導入試験を行っています
2024.9.20
西尾市の生産者などで構成するレインボーバラ共選組合では、UV―B電球形蛍光灯(以下、UV―Bランプ)の技術検証を行っています。バラではうどんこ病による出荷ロスが課題となっており、農薬防除以外の手法として、紫外線(UV―B)を照射することで植物体の免疫機能を活性化させ、うどんこ病の抑制を図ります。また農薬の散布回数を減らして、労力削減や持続可能な農業生産につなげていきたい考えです。
同組合では県による2年間の実証終了後も、希望した生産者の圃場で半年ごとに実証を進めています。9月12日には3か所の圃場へUV―Bランプを設置。稲垣宣邦さんのハウスでは一部を試験区とし、5㍍おきの等間隔で3台取り付けました。バラは品種数が多くUV―B光への耐性が異なるため、圃場ごとに設置間隔や照射する品種を変えながらデータを収集。照射は翌2月まで夜間3時間(23時から2時)行い、植物病害の抑制効果を検証します。県西三河農林水産事務所農業改良普及課の職員が2週間に一度、うどんこ病の発生状況と障害の有無を調査し、縮葉症状が見受けられた場合は減光板の設置や照射時間を2時間にするなどして軽減を図ります。