西尾鉢物出荷組合第54回定期総会 新組合長に冨永さん
2025.2.12
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西尾市と周辺地域の鉢物生産者79戸で組織する西尾鉢物出荷組合は2月6日、三河湾リゾートリンクスで第54回定期総会を開きました。同組合員をはじめ、行政や取引業者・市場40社など関係者106人が参会。来賓には中村健市長や藤原聖愛知県議会議員、JA西三河の齋藤種治組合長らを迎えました。
議事では、2024年度の事案報告ならびに収支決算、2025年度の事業計画などが承認されたほか、取引上位の市場を表彰。冨永新組合長は「現在の鉢物業界は大変厳しい状況にある。組合長として物流問題には日本植物運輸とともに協議を重ねながら課題解決に向けて取り組んでいく。また、販売面では組合員の商品情報を迅速かつ積極的に市場担当に繋げる仕組みを構築していきたい」とあいさつしました。
来年度の事業方針としては生産減少や生産コストの高騰、家庭需要の弱まり、物流の2024年問題などの課題に対応するため、取引市場や運送会社と連携し販売強化や物流の効率化を目指します。
西尾鉢物出荷組合は、和物・洋ラン・観葉・鉢花の4部会で構成。作付面積は2,745㌃で花き市場に流通する植物種の約9割を栽培し、年間約1,980品種・6,900アイテムを強みに組織的な産地基盤を構築しています。共同輸送を活用して北海道から鹿児島まで44市場の需要に応えており、第53回日本農業賞では集団組織の部で大賞に輝きました。