梨の授粉作業が大詰め 手を掛け良質果実へ
2020.4.20
県内有数の梨産地である西尾市で、4月上旬の梨の開花に伴い、市内生産量の半数を占める「幸水」の授粉作業が始まり、気温の上昇とともに順調に進んでいます。
西尾市吉良町の55㌃で「幸水」「豊水」「夏しずく」「あきづき」「新高」を栽培する阪部春之さんのほ場では15日、6割を占める「幸水」の授粉作業の大詰めを迎えました。純花粉に石松子を混ぜた赤色の花粉を、授粉機で手早く雌しべに付けていきました。阪部さんのほ場では、ミツバチによる授粉作業を行っているが、確実性を高めるため、人口授粉も行っています。発芽率を
上げるために、開花して1週間以内に、15度以上、風が弱く、湿度が低い日を選ぶため、手際の良さが求められる。この日授粉した「幸水」の収穫時期は、7月末ごろの見込みです。
阪部さんは「今年は暖冬の影響で、花芽の付きが多かったが、例年より最高気温が高かったため、開かない芽も多かった。ただ収穫量には影響はない」と話してくれました。
阪部さんも加入しているJA西三河梨部会は61人の生産者が約16.5㌶で「幸水」「豊水」「新高」「あきづき」などを栽培し、主力の幸水が全体の49%を占める。また地域部ブランド「西尾梨」として有機栽培と環境にやさしい梨づくりに取り組んでいます。