県内トップクラスの麦産地・西尾市で「小麦」の収穫ピーク
2020.6.4
愛知県内トップの生産量を誇る西尾市で、5月末より小麦の収穫が一斉に始まりました。市内3か所のカントリーエレベーターでは、5月29日より荷受けを開始。6月上中旬にかけて2週間ほどで収穫を行い、麦の水分量や天候の推移を見ながら6月5日から8日に収穫のピークを迎えます。
今作の麦は暖冬により生育が進み、昨年に比べて5日ほど早く刈り取りが始まりました。当JAでは約7,000㌧の荷受けを見込んでおり、西三河農協農作業受託部会の花木道明部会長は、「今後の天候が心配。梅雨前までに何とか収穫を終わらせたい」と話しました。収穫された麦はカントリーエレベーターで荷受け後、JAあいち経済連を通して県内各地の製粉会社へ販売。製粉会社で小麦に加工され、食品加工業者や飲食店、小売業者を通して消費者へ届けられます。
西尾市では48人の農家が1,252㌶の水田で小麦を栽培。大規模農家への農地集積と、部会を中心とした適期作業を通して生産力を高め、年間出荷量は7,650㌧(2019年産)と県内では市町村別第1位。また反収(10㌃当たりの収穫量)は597㌔で、2年連続全国1位に輝く県の平均反収(563㌔)を1割以上上回り、全国でもトップクラスの生産力を誇っています。現在、市内では多収性品種「きぬあかり」と新品種硬質小麦「ゆめあかり」を栽培しており、約75%を「きぬあかり」が占めています。