小麦の収穫終了 歴代2位の約7,240㌧を荷受け
2020.6.24
全国でもトップクラスの麦生産力を誇る西尾市では、5月末から6月上旬にかけて、歴代2位の荷受け量となる7,243㌧の麦を集荷しました。
今年は暖冬により生育が進み、昨年に比べて5日ほど早く刈り取りがスタート。4月の平均気温が平年より低く病害虫の発生が少なかったことに加え、安定した天候により適期収穫できたため、目標としていた7,000㌧を上回る好結果となりました。精選後の精品出荷量は7月末頃に確定する予定です。
収穫された麦はカントリーエレベーターで荷受け後、精選・検査を経て出荷。当JAにある3か所のカントリーエレベーターでは、7月10日頃まで精選作業と並行して品質調査を行っています。その後、農産物検査で格付けし、JAあいち経済連を通して県内各地の製粉会社へ販売。製粉会社で小麦に加工され、食品加工業者や飲食店、小売業者を通して消費者へ届けられます。
今年度より取組む、生産記録のリアルタイム化と栽培情報の蓄積・分析を行う農業経営用クラウド「豊作計画」を活用した荷受け状況の発信についても、安定した天候が功を奏し、「混雑状況が把握できたことによって、作業効率が図られた」と生産者から反響がありました。
西尾市では48人の農家が1,252㌶の田畑で小麦「きぬあかり」と「ゆめあかり」を栽培。大規模農家への農地集積と部会を中心とした適期作業を通して生産力を高め、年間で7,650㌧(2019年産)を出荷しています。また反収(10㌃当たりの収穫量)は597㌔で、全国でもトップクラスの生産力を誇っています。JAでは実需者の要望により、小麦の品質目標である適切なタンパク質含有量や容積重をめざして栽培試験に取組み、市内20か所の調査圃場で肥料ごとに品質分析を実施。経済連や県農業改良普及課など関係機関と連携し、タンパク質含有量が基準値となるよう品質の安定化と向上に取り組んでいます。