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夏菊「精の一世」の出荷が始まりました

2021.5.27

専用の鎌で次々と菊を収穫していく黒田組合長

 当JAの選花場では、夏菊「精の一世」の出荷が5月23日より始まりました。今年も初出荷から太みがしっかりのった輪菊が持ち込まれており、例年通り良好の出来。販売需要が高まる盆前の8月上旬から秋の彼岸にかけて出荷最盛期を迎え、ピーク時には1日3万本を選花する見込みです。
 西尾市内の輪菊生産者10人で組織する「ロイヤルマム(西三河南部菊共選組合)は、葬祭業者向けに年間を通じて安定出荷しており、冬場は「神馬」、5月下旬から10月には「精の一世」を生産。この時期定植した菊は盆・彼岸用に出荷します。
 トップバッターで「精の一世」の収穫期を迎えたロイヤルマムの黒田清隆組合長は「今年もよく出来ている。3週間ほど早い梅雨入りで、この先2か月の天候が心配」と話し、コロナ禍で業務用出荷が落ち込んでいることにふれて「満開に咲いた菊を飾り、心を落ち着かせ花を楽しんでもらえたら嬉しい」と自宅や職場での花飾りを呼び掛けました。今後は長梅雨の影響のほか、高温による葉先の日焼けも懸念されるため、梅雨明けには被覆材をハウスの屋根に塗るなどして日差しを軽減していきます。
 「ロイヤルマム」は年間を通じて安定供給できるよう生産の平準化に努め、6.6㌶で年間約490万本生産。東海・関東・東北方面へ出荷します。生産者が持ち込んだ輪菊をパート選花員が一本一本確認する、「ばら受け選花」体制を行っていることが最大の特徴。第三者による出荷規格の徹底により高いブランド力を維持しており、他産地に比べて日持ちすると市場からの評価も高く、採花一週間前のハウス巡回で選花基準の確認・徹底を行うことで高品質な輪菊の出荷を実現しています。さらに農業用ICTツールを活用してハウス環境の見える化・コントロールを行い、収集したデータを基にさらなる品質向上と生産の平準化を図っています。