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稲刈りシーズン到来!「なつきらり」121㌧の収穫見込む

2021.8.24

コンバインを走らせる渡辺さん

 西尾市で8月中旬より「あきたこまち」を皮切りに、稲刈りが本格的に始まりました。21日からは県産ブランド米『愛ひとつぶ』として期待のかかる「なつきらり」の収穫もスタートし、市内全域で黄金色の稲穂をコンバインが走っています。
 市内では12人の生産者が25.3㌶で「なつきらり」を栽培。令和3年産における県下の作付面積は約116㌶で、県下当たりの作付面積は西尾市が最大です。今年は例年以上に早い梅雨入りと収穫直前の雨が多かったものの、品質・収量ともに概ね良好で121㌧の収穫を見込んでいます。
 「なつきらり」は「コシヒカリ」に比べて高温耐性があり、猛暑の年でも高品質の米が収穫できて整粒歩合が高く、ツヤがあって粘りのあるもちっと食感が特徴です。栽培面では、黄化籾率が80%を超えると胴割れ率が高まってしまうため、黄化籾率が70%から80%で収穫。また収穫適期は4日ほどと他品種に比べて短いため、頻繁な圃場巡回により出穂期を観察して適期を見極めています。その他にも県産ブランド米の厳しい基準をクリアするため、土壌診断に基づき、各圃場に合わせて施肥量を調節するなど細やかな栽培管理を行っています。同市では当JAやJAあいち経済連、県西三河農林水産事務所農業改良普及課の担当者が連携して、土壌診断から収穫まで生産者をバックアップ。米・麦・大豆の生育予測ツール「AgriLook(アグリルック)」を活用した情報提供もLINEを通じて随時行っています。
 収穫された「なつきらり」は8月下旬から9月初めにかけて品質検査を実施。一等米と格付けされた米は蛋白質検査を行い、玄米の蛋白質含有量が6.4%以下(水分14.5%換算)を満たしたものだけが県産ブランド米『愛ひとつぶ』として販売されます。

 西尾市では1,862㌶で年間約9,775㌧の米を生産。市内生産量の約4割を占める「コシヒカリ」の収穫は8月25日頃より始まり、9月下旬からは「あいちのかおり」の稲刈りがスタートします。