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冬春キュウリの機械選果が始まりました

2021.11.10

選果ラインへキュウリを並べるパート選果員

 全国トップレベルの反収を誇るJA西三河きゅうり部会は11月4日より、あぐりセンター池田で冬春キュウリの機械選果を始めました。県内市場を中心に東海地区などへ出荷し、今年度は3,200㌧(加工品を含む)・販売目標9億円を目指します。
 9月下旬から10月上旬に定植が行われ、定植後は大きな天候の崩れもなく順調に生育。今年も例年通り鮮度の高いキュウリが出来上がっています。選果場では生産者が持ち込んだキュウリをパート選果員が選果ラインに並べ、等階級別に選別されたキュウリの箱詰め作業に取り組み、機械選果できない規格は手作業で選別し、加工用の出荷を行っています。すべての部会員が出荷を開始する11月中旬頃に、本格的な出荷シーズンを迎える見込みです。
 西尾市は加温したハウスで11月から翌6月にかけて栽培する「冬春キュウリ」の生産が盛んな地域。市内の冬春キュウリ生産者40人で組織するJA西三河きゅうり部会は、約11.5㌶で年間約3,000㌧を生産。昨年度の平均反収は25.7㌧と全国トップレベルを誇っています。またJAあいち中央胡瓜生産部会とともに共販組織を編成し、「三河みどり」のブランド名で年間約5,000㌧(うち西尾市約2,560㌧)を出荷。共販組織「西三河冬春きゅうり部会」の出荷量は、冬場における名古屋市場の約6割を占めており、高い鮮度が自慢です。

 JA西三河きゅうり部会では2015年より、他産地に先駆けて部会全体で農業用ICTツールを積極的に活用。導入以後、1反当たりの収量・販売金額は約15%アップしており、技術力の高い農家による栽培環境・肥培管理のノウハウを共有することで産地の高度化を図っています。