荻原小学校で菊染色による花育授業~生産者が自ら講師となり授業を指導~
2022.6.20
当JAと西尾市花き協議会は6月15日、西尾市立荻原小学校で染色剤を使った花育授業を開きました。
コロナ禍での冠婚葬祭の縮小や家族葬増加により、菊の消費が落ち込んでいることを背景に、菊農家を応援したいという想いと西尾産の菊を子どもたちに触れてもらい菊の楽しみ方を知ってほしいという想いのもとJA・行政が一体となって染色授業を企画。昨年初めて行い、今年で2回目の開催となりました。
この日、菊生産者を代表してロイヤルマム(西三河南部菊生産組合)の都築昭雄組合長と牧博之副組合長、JA・市職員らが同小を訪れ、6年生約50人に染色授業を指導。今年から生産者が自ら講師を務め、児童らに菊の特色や魅力を知ってもらうため、授業の指導だけでなく菊についての話の時間も設けました。
授業は、午前と午後の部に分け午前は菊の染色を午後は花束づくりを行いました。
染色作業では、ペットボトルを使って染色剤を作り菊の葉を落とした後、染色剤を混ぜた水(染色液)に菊の花をつけました。
花が水を吸い上げる力を利用し、染め菊が出来上がります。
使用した輪菊と切り花染色剤「フラワーパレット」は、同協議会とJA共済の助成金を活用しています。児童らは、ピンクやブルーなど6色ある染色剤の中から、1人5本ずつ好きな色を選んでカラフルに染め上げました。少しずつ染まる過程を観察し、「花の美しさを身近に感じられた」などと話しました。なかには菊本来の色を楽しむ児童もいました。
完成した染め菊は花束にして持ち帰り、感謝のメッセージを添えて家族にプレゼントしました。
今回染色過程で観察した植物の道管については、今後、理科の授業で学習する予定。
西尾市花き協議会に所属するロイヤルマム(西三河南部菊生産組合)は、西尾市内の輪菊生産者で組織しており、葬祭業者向けに品質の高い菊を一年を通じて安定出荷しています。