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西尾市茄子組合が来作に向けて根群調査と土壌診断を行いました

2022.7.11

 

生産者の助言を受けながら土を採取するJA職員(右)

 西尾市茄子組合は、6月24日に全組合員の根群調査を行いました。30年以上前からの取組みで、毎年この時期に行っています。根域環境を把握し、ネコブセンチュウの早期発見や来作の施肥の目安として役立てています。
 この日、生産者5人とJA、県西三河農業改良普及課の担当者が参加し、各組合員のハウスを巡回。無作為に選んだ台木の根元をスコップで、根が切れないよう丁寧に掘り起こしました。参加者は例年と比較しながら、根の張り具合や太さ、長さなどを確認。また上層部と下層部の土を採取し、土壌診断も実施しました。土壌診断の結果は組合内で共有し、最適な栽培環境へつなげていきます。
 管内では、生産者5人が約142㌃で「とげなし輝楽(きらく)」を年間約95㌧生産し、愛知県の独自ブランドなす「とげなし美茄子(ビーナス)」のブランド名で主に県内市場へ出荷。
 「とげなし美茄子(ビーナス)」は肌に艶があり他のナスと比べて7日ほど長く日持ちするのが特徴。また受粉せずに果実形成する「単為結果」という特性を持ち、着果を促進させるホルモン処理が不要となるため大幅な省力化を実現し、一本一本の品質向上により有利販売につなげています。さらに出荷予測グラフを市場に提出し、計画的な出荷を行っています。