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稲刈りシーズン到来 「なつきらり」360㌧の収穫見込む

2023.8.23

 

なつきらりの収穫風景

 西尾市で8月中旬より「あきたこまち」を皮切りに、稲刈りが本格的に始まりました。17日からは県産ブランド米『愛ひとつぶ』の品種、「なつきらり」の収穫がスタート。市内全域で黄金色の稲穂をコンバインが走るようすが見られます。

 今年は22人の生産者が約70㌶で「なつきらり」を栽培。令和5年産における県下の作付面積は約250㌶で、県下当たりの作付面積は西尾市が最大です。今年は梅雨が早く終わり雨が少なかったものの、水管理をしっかり行ったため品質・収量ともに概ね良好で、360㌧の収穫を見込んでいます。
 「なつきらり」はツヤがあり、上品な甘みともっちり食感が楽しめるお米。「コシヒカリ」に比べて高温耐性があり、猛暑の年でも高品質の米が収穫できて整粒歩合が高いことが特徴です。栽培面では黄化籾率が80%を超えると胴割れ率が高まるため、70%から80%で収穫。また収穫適期は4日ほどと他品種に比べて短いため、頻繁な圃場巡回により出穂期を観察して適期を見極めます。その他にも県産ブランド米の厳しい基準をクリアするため、土壌診断に基づき、各圃場に合わせて施肥量を調節するなど細やかな栽培管理を行っています。
 収穫された「なつきらり」は8月下旬から9月初めにかけて品質検査を実施。一等米と格付けされた米はタンパク質検査を行い、玄米のタンパク質含有量が6.4%以下(水分14.5%換算)を満たしたものだけが県産ブランド米『愛ひとつぶ』として販売できます。

 西尾市では1,812㌶で年間約4,500㌧(JA西三河集荷量)のお米を生産。市内生産量の約4割を占める「コシヒカリ」の収穫は8月20日より始まっており、9月中旬から「あさひの夢」、9月下旬からは「あいちのかおり」と10月末まで収穫が続きます。