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クリスマスを控えてイチゴの冬のピーク到来

2023.12.14

集荷場でイチゴを1箱ずつ検査する生産者ら

 県内で生産量・規模ともにトップクラスを誇る西尾市で、12月上中旬よりイチゴ出荷の冬のピークを迎えています。
 特に需要の高い11日から21日にかけては、ケーキ等に利用される業務用イチゴの出荷を中心に行い、2週間で約17万パック(約44㌧)の出荷を見込みます。12月は年間出荷量の約2割を占め、多い日には約22,000パック(約5.7㌧)を出荷。今年は猛暑の影響を受けたものの、11月に入り日照量が確保でき夜間もしっかり冷え込んだため品質は良好。玉伸びも良く全体的に大玉傾向です。また、業務用出荷は市場ニーズもあり例年より2週間ほど早い11月下旬より開始しています。
 業務用イチゴの階級は、ケーキに適した2L・L・Mの3種類。業務用出荷の専用パックはやわらかい素材を用い、イチゴを置く場所に穴をあけることで荷傷みを避けています。また通常よりも高値で取引されるクリスマス前の出荷に注力しており、安定した出荷量と高品質が大手製菓業者から高い評価を受けています。集荷場のJA西三河あぐりセンター小牧では、パック詰めしたイチゴを持ち込む生産者の車が次々と到着。生産者が輪番制で1箱ずつ等階級や品質の検査を行い、衛生・品質面を徹底しています。今年は、検査長と呼ばれる生産者が定期的に集まりイチゴの目揃えを行って着色や果形などの検査基準の底上げを図っており、今まで以上に品質向上に力を入れています。
 市内のイチゴ生産者で組織するJA西三河いちご部会(部会員75人)は、約17.2㌶で966㌧のイチゴを生産(令和4年度)。県内でも部会員が多く平均反収が高いことが特徴。「章姫」・「紅ほっぺ」に集約することで、ロット数を高めて有利販売につなげています。