「西尾小麦」差別化流通に向けて地域団体商標セミナー ロゴ制作も
2024.1.12
西三河農協農作業受託部会は1月11日、JA本店で地域団体商標に関わるセミナーならびに「西尾小麦」ブランドデザインのワークショップを開きました。
この日、部会員やJA農産課職員ら約30人が参加。セミナーでは弁理士の白坂一氏を講師に招き、ブランド化や販売に活かす地域団体商標について理解を深めました。その後、東海初の硬質小麦「ゆめあかり」のロゴデザインを担当した株式会社 中日アド企画のサポートを受けながら、「西尾小麦」のロゴづくりに着手。5年後、10年後を見据えて地域性やデザインコンセプトなどアイディアを出し合いました。今後は生産者が思い描くイメージやキーワードを基にデザイナーが案を制作し、今年度内の完成を目指していきます。
通常、小麦は麺・菓子・パンなど幅広い用途で小麦粉に製粉され、製造過程で使用用途に合わせ各産地の小麦がブレンドされてしまいますが、同産地では栽培期間除草剤不使用小麦「きぬあかりPremium」を西尾市産のみで製粉し流通させています。また食糧安全保障の観点から安心・安全な国産小麦への期待が高まる中、実需者からも西尾市産小麦のブランド化を望む声があるため、完成したロゴマークを同産地小麦使用の加工品などに貼ることで差別化を図り、西尾市産小麦のブランディングを推し進めていきます。
西三河農協農作業受託部会は西尾市で米・麦・大豆をつくる生産者48人で構成。安定した収量を確保するため、赤かび病やうどんこ病などの防除を産地全体で徹底しているほか、大規模農家への農地集積と部会を中心とした適期作業で生産力を高めています。年間出荷量は6,572㌧、反収(10㌃当たりの収穫量)は529㌔で全国有数の生産力を誇ります(2023年産)。