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吉良高校で「サクのいもプロジェクト」の取組紹介、高校生による佐久島産サツマイモの商品開発に向けて市・JAが講話

2024.6.20

高校生にむけてサクのいもプロジェクトの取組を紹介するJAの岩瀬課長補佐

 西尾市交流共創部佐久島振興課とJA西三河は6月19日、市とJAが佐久島の島民団体「島を美しくつくる会」とともに行う佐久島産サツマイモ名産化の取組「サクのいもプロジェクト」について、愛知県立吉良高校生活文化科食物調理コース2年生の生徒11人に向けて紹介する講話を行いました。同校の授業の一環として佐久島産サツマイモを利用した商品の開発を行うことを受け、その特徴・目的やこれまでの取組等について伝えることが目的。
 講師を務めた西尾市交流共創部佐久島振興課の三矢由紀子課長補佐は「佐久島 私たちのSDGs」と題し、佐久島の地理・歴史からアートによる観光開発、島民の生活環境の現状と課題について話しました。またJA西三河営農部営農企画課の岩瀬秀教課長補佐は、佐久島でのサツマイモ栽培・名産化に向けた取組みの経緯と現状について紹介しました。その後のグループワークでは、市・JAによる講話を受けて生徒が感じた佐久島の課題と、どのような商品企画・商品開発によれば解決が可能かをグループごとに話し合い、アイデアについて発表を行いました。
 JAの岩瀬課長補佐は「若い方のアイデアを島の活性化に活かし、関係の方々にも喜んでいただけるよう、良い案をいただければぜひ実現したい」と期待を込めています。また講話を受けて同校2年生の榊原蒼彩さんは「佐久島の活性化のために、私たちがいろんな商品開発を頑張りたい」と話しました。
 同校では今後も授業で佐久島サツマイモを使用した商品開発のアイデア出しや検討を行い、9月以降には実際に佐久島で収穫したサツマイモを使用した商品制作を行う予定。同校が開発した商品のアイデア次第では、島を訪れる観光客向けに実際の商品開発・販売も検討するとしています。
 「サクのいもプロジェクト」は、佐久島で増加している耕作放棄地対策と、島の名産品づくりを目的に西尾市・JA西三河と佐久島の島民団体が平成29年度から行う佐久島産サツマイモ名産化を目指す取組。佐久島の耕作農地を耕地化し、栽培する無農薬・無化学肥料のサツマイモのブランド化と商品開発・販売を島の経済活性化に役立てることを目的としています。