米「コシヒカリ」収穫ピーク 収量・品質平年並み、新米出荷に向けて作業順調
2024.9.5
9月上旬、愛知県西尾市で米「コシヒカリ」の収穫作業がピークを迎えています。同市の米栽培面積の40%を占める同品種は8月20日頃より市内全域で収穫を開始しましたが、台風10号の影響により1週間ほど作業に滞りが見られました。台風一過となった9月2日より、収穫作業の遅れを取り戻そうと市内の農家は盛んに収穫作業を行い、JA西三河のカントリーエレベーターへ入庫しています。
今年度産の米は、近年頻発する高温障害が主に「コシヒカリ」に発生しているものの、収量・品質ともに平年並みの見込み。台風10号による倒伏・浸水といった被害に目立ったものはなく、収穫遅れによる品質低下を避けるため、台風の去った9月2日頃から市内の農家が一斉に収穫作業を再開しています。
西尾市の米・麦・大豆農家で組織する西三河農協農作業受託部会の小野田裕二部会長は「夏の高温・少雨の影響を乗り切って米が実ってくれた。おいしい新米が出荷できそうなので消費者の方々にはぜひ楽しみにしていただきたい」と話し、今年度の新米に期待を込めています。
西三河農協農作業受託部会では48戸の農家が米の生産に取組み、約1800㌶で約4000㌧を出荷。JA西三河では農家より集荷した米をカントリーエレベーターで集荷・調整作業ののち、9月9日には同JAの産直店舗で今年度産新米の販売を開始する予定です。