新着情報

JAグループ福島がスマート農業を視察

2025.2.21

統合環境制御について紹介する織田さん(中央)

 西尾市では持続可能な農業に向けて農業用ICTツールを活用した施設園芸の高度化や就農支援を通じた産地力の増強に取り組んでおり、同市を管内とするJA西三河は農林水産省による「スマート農業実証プロジェクト」に令和元年より3期連続採択され、JAが主体となって生産者や関係機関と連携することで産地に必要な技術を確立しています。

 生産コストの上昇や労働力不足等により産地規模の維持・拡大が難しくなるなか、共通の課題を抱える産地より視察の申込が増えており、今年度は計24件を受入。2月6・7日には、夏秋キュウリの大産地であるJAグループ福島の11人が西尾市を訪れました。当産地からは生産者をはじめ、JA愛知中央会やJA西三河の職員が参加。JAからは若手職員も多く参加し、日頃接する機会の少ない他県の職員より刺激を受けつつ、スマート農業への意識向上に役立てました。
 1日目には織田和弘さんのほ場を訪れ、実際に活用する統合環境制御について説明。参加者はハウス内の環境モニタリング装置「あぐりログ」や排液設備などを見学し、ICT活用した栽培技術を確認しました。また、意見交換会では部会員全員がハウス内環境データを共有していることに触れ、生産者の栽培に対する考え方の変化やスマート農業技術を産地実装する上でのJAの役割などを紹介。JAグループ福島からは「園芸ギガ団地」構想や「トレーニングファーム」についての紹介があり、行政への働きかけや県域、単協それぞれの立場での支援、取組みについて情報交換しました。今後も視察や意見交換を通じてスマート農業技術のさらなる活用につなげていきます。