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冬春きゅうりの機械選果スタート

2020.11.9

選果ラインへきゅうりを並べるパート選果員ら

 全国トップクラスの生産技術を誇るJA西三河きゅうり部会は11月4日より、JA西三河あぐりセンター池田で冬春きゅうりの機械選果を始めました。県内市場を中心に東海地区などへ出荷し、今年度は3,200㌧(加工品を含む)・販売目標9億円をめざします。
 9月下旬から10月上旬に定植が行われ、定植後は大きな天候の崩れもなく、順調に生育。今年は病気の被害もなく例年通り鮮度の高いきゅうりが出来上がっており、選果場では生産者が持ち込んだきゅうりをパート選果員が選果ラインに並べ、等階級別に選別されたきゅうりの箱詰め作業に取り組んでいます。機械選果できない規格は手作業で選別し、加工用の出荷も行っています。すべての部会員が出荷を開始する11月中旬頃に、本格的な出荷シーズンを迎える見込み。販売面についてJA西三河の新實哲也係長は、「今までバラ売りが主流であったが、コロナ禍により量販店では袋詰めの需要が高まってきた。そのため、当産地でも個包装での出荷を検討している」と話しました。

 西尾市は加温したハウスで11月から翌6月にかけて栽培する「冬春きゅうり」の生産が盛んな地域。市内の冬春きゅうり生産者40人で組織するJA西三河きゅうり部会は、約11.5㌶で年間3,006㌧(2019年度)を生産。JAあいち中央胡瓜生産部会とともに共販組織を編成し、「三河みどり」のブランド名で年間約5,100㌧(うち西尾市約2,630㌧)を出荷します。JA西三河きゅうり部会では2015年より、他産地に先駆けて部会全体で農業用ICTツールを積極的に活用。導入以後、1反当たりの収量・販売金額は約15%アップしており、技術力の高い農家による栽培環境・肥培管理のノウハウを共有、マニュアル化することで産地の高度化を図っています。