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いちごスクール第1期生、待望の初出荷迎える

2020.11.19

選果場のあぐりセンター小牧にイチゴを持ち込む三田さん(左)

 新規就農支援プロジェクト「いちごスクール」の第1期生が11月中旬、西尾市の温室ハウスで待望の初出荷を迎えました。今冬初出荷を迎えるのは「いちごスクール」第1期生の5人。1年間のスクール実習期間を経て今年6月に就農し、ハウスには真っ赤なイチゴが徐々に実ってきました。
 トップバッターは11月16日に初出荷を迎えた三田準さん(27歳)。幼いころから農業に親しみを感じており、家族との他愛もない会話から農業への関心を強めて会社勤めから農業に転身。20㌃に15,000本の苗を植えて高設栽培で「章姫」を栽培し、約10㌧の収穫を見込んでいます。9月の定植から不安を抱えながらも丹精したイチゴの初出荷を迎え、三田さんは「とりあえず形として出荷できてホッとしている」と笑顔を見せ、「やっとスタートラインに立ったばかり。まずは部会平均の収量がとれるように頑張っていきたい」と意気込みました。
 「いちごスクール」はJA西三河いちご部会と愛知県・西尾市、JAあいち経済連・JA西三河などで組織する「JA西三河いちご産地振興委員会」が行う新規就農支援。高齢化と後継者不足に伴う将来のシェア縮小が喫緊の課題となっていたことから、新規就農希望者の研修・受入の体制を整え、長期にわたる産地規模の維持拡大につないでいます。スクール生は6月から翌5月まで受講し、栽培技術や収穫・パック詰めなど専業農家として経営を行う上で必要な知識を習得。スクール修了後も栽培面などをJAや生産者がバックアップしています。12月はクリスマスケーキに使用する業務用イチゴの出荷を行い、3月から4月は年間出荷量37.8%を占める春のピークを迎えるため、翌6月までほぼ毎日収穫や出荷作業に奮闘します。