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最盛期を前にナスの目揃え

2021.4.14

市場担当者の説明を受け出荷規格を確認する選荷人ら

 西尾市茄子組合は4月12日、あぐりセンター高河原選荷場でナスの目揃会を開きました。最盛期を前に規格統一の意識を高め、「とげなし美茄子(ビーナス)」のブランド力向上につなげていきます。目揃会では、生産者や選荷人など17人集まりました。サンプルナスを基に、市場担当者が生産者や選荷人に出荷基準を説明し、ツヤ・果形・果色・傷の有無などを確認。今年は例年に比べ冬場の気温が低く灰色かび病が発生した影響でやや少ない出荷となりましたが、品質は例年通り安定しています。
 施設ナスの出荷時期は、冬から露地ナスが始まる前の6月末まで行います。出荷開始の11月と段ボールからコンテナに切り替わる4月に目揃会を開き、西三河地域全体で年に2回実施しています。杉山富男組合長は「今後も規格統一の意識を高めるため、しっかりと目を揃えていきたい」と話しました。

 管内では、生産者5人が約142㌃で「とげなし輝楽(きらく)」を年間約95㌧生産し、愛知県の独自ブランドなす「とげなし美茄子(ビーナス)」のブランド名で主に県内市場へ出荷しています。「とげなし美茄子」は肌に艶があり他のナスと比べて約7日ほど長く日持ちするのが特徴。また受粉せずに果実形成する「単為結果」という特性を持ち、着果を促進させるホルモン処理が不要となるため大幅な省力化を実現し、一本一本の品質向上により有利販売につなげています。さらに出荷予測グラフを市場に提出して計画的な出荷を行っています。