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デルフィニウムの「UV-Bランプ」導入試験を始めました

2021.9.21

UV―Bランプを設置する長谷さん

 JA西三河デルフィニウム部会(愛称:オアシス)は9月より、UV―B電球形蛍光灯(以下、UV―Bランプ)の導入試験を始めました。農薬防除による薬剤抵抗性が課題となっていることから、紫外線(UV―B)を照射することで植物体の免疫機能を活性化させ、主要病害虫となるうどんこ病やハダニを抑制。農薬の散布回数を減らして、労力削減や持続可能な農業生産につなげていきます。
 9日には同部会に所属する黒野優哉さんのハウスにUV―Bランプを設置。6.6㌃のハウスの半分を試験区とし、メーカーやJAの担当者ら7人が4㍍おきの等間隔で24台取り付けました。残り半分を慣行区として、UV―Bランプを設置せずにデータを収集。翌6月のシーズン終わりまで夜間3時間(23時から2時)照射を行い、植物病害の抑制効果を検証します。調査は設置1週間後となる15日より、JAと県西三河農林水産事務所農業改良普及課の職員が毎週実施。黒野さんは「農薬散布の労力が低減できれば葉かきや芽の整理に注力でき、さらなる品質の向上につながる。環境にもいい。どのくらい実用的か見ていきたい」と期待しており、県内でも珍しいIPM(総合的害虫管理)の導入試験に他の生産者からの注目度も高く、試験結果は部会内で随時共有していきます。