JA西三河のこと

ジェネリック除草剤・ワンタッチ肥料など提案でコスト低減 広報誌コーナーで紹介も

 JA西三河では、肥料や農薬の価格低減や、安価で効果的な新型資材の提案を行うことでコスト低減を図り、農家所得の向上につなげています。

除草剤キャンペーンに「ジェネリック除草剤」 多様な選択肢示す


高河原センターの資材売場と、キャンペーンチラシを手にする店員

 JA西三河では農家のコスト削減策の一環として、ジェネリック(後発)除草剤の普及推進を強化しています。取扱いの告知チラシや店頭POPでは、ジェネリック除草剤の特徴や効果的な使用のための方法や注意点などを紹介。「JAの農薬は高い」といったイメージを払しょくするとともに、生産コストの低減対策および利用者に多様な選択肢を示し、価格面のメリットを重視する利用者へのPRにつないでいます。

 強化の取組は2017年3月から5月に行った春の除草剤キャンペーンから開始しました。取扱除草剤として、「ラウンドアップマックスロード」・「バスタ液剤」などの従来品に加えて、「ラウンドアップ」のジェネリック除草剤「草枯らしMIC」の取扱をスタート。JAではこれ以降、ジェネリック除草剤を定番商品としてキャンペーンごとに取扱っています。価格も近隣のホームセンターや商系農業資材店とそん色ない水準まで下げ、JAならではのきめ細かく専門的な営農指導と合わせ、利用者に多彩な選択肢を示しています。

(2024.12)

低コストワンタッチ肥料供給 米・麦・大豆の肥料コスト低減

田植え機のホッパに低コストワンタッチ肥料を投入する農家と、飼料用米の田植え風景(2018年6月)

 JA西三河では米・麦・大豆農家向けに、低コストワンタッチ肥料などの新型肥料導入を推進し、生産コスト低減を通じて所得増加を目指しています。「低コストワンタッチ肥料」とは、化学肥料3要素のうち土壌に残留しやすいリン酸・カリの含有量を下げ、窒素成分を多く含むよう改良したもの。同量の窒素成分を投入した場合、従来品と比較して約10%から20%弱のコスト低減につながります。

 2016年度より、水田農家向けの水稲用肥料注文とりまとめの際、従来品の「側条エース」(24-13-10)に加えて、新型の低コストワンタッチ肥料「側条エース スーパーL」(34-3-3)をラインナップに追加。2024年度のとりまとめでは、早生用スーパーLは8件約310袋、中生用スーパーLは8件約1032袋(各1袋15キロ)を供給。コスト面を重視する農家のほか、飼料用米の生産では大半の農家が利用しています。毎年ほぼ同じ量を専業農家向けに供給しており、低コストの肥料として利用が定着してきています。

 またJAでは、2023年産麦肥料について、JAあいち経済連と連携して低コスト麦肥料のワイドワンタッチの試験を実施しました。2024年産からは散布作業の省力化のため専業農家向けのフレコン肥料(400㌔)の取扱いを拡大し、同年度は9件2314袋(20㌔換算)供給しており、低コスト麦肥料の利用が定着し始めています。

(2024.12)

家庭菜園向け農薬、広報誌で情報提供 キャンペーン価格で


広報誌に掲載された病害虫情報

 JA西三河営農部では2019年度より、組合員向け広報誌「にしみかわ」の紙面で、家庭菜園向け病害虫情報のコーナーの連載を開始しました。専業農家に限らず、家庭菜園で野菜作りを楽しむ方にも有用な情報を提供しするとともにJA利用につなげることが狙いです。

 コーナーでは、季節ごとの病害虫防除におすすめの商品を、利用法や使用上の注意を加えて判りやすく解説しています。掲載した商品は毎月キャンペーン価格を設定して安価に提供し、家庭菜園を楽しむ方をサポートしています。

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(2024.12)