いちご新規就農支援プロジェクト「いちごスクール」 長期展望のもと産地拡大めざす
イチゴ農家のもとで選別・パック詰めを学ぶ受講生ら
JA西三河いちご部会とJA西三河・JAあいち経済連、西尾市・愛知県でつくるJA西三河いちご産地振興委員会は2019年度、いちご新規就農支援プロジェクト「いちごスクール」を開校しました。
西尾市はハウス栽培のイチゴ生産が盛ん。同JAのイチゴ生産者で組織するJA西三河いちご部会はスクール発足の2019年度当時、同JAの共選部会の中で最大となる76人の生産者が所属し、県内一の出荷量962トンを誇る反面で、部会員の高齢化と後継者不足に伴う将来のシェア縮小が懸案事項となっていました。
JA西三河いちご産地振興委員会はこれらの課題解決にむけて2016年6月に発足。「いちごスクール」は、新規就農希望者の研修・受入の仕組みづくりを通して長期にわたる産地規模の維持・拡大につなぐことを狙いとしています。
いちごスクールの受講生は6月から翌年5月末までの1年間、西尾市内の生産者圃場で、イチゴの栽培管理から収穫・パック詰めについて生産者から直接指導を受けます。また税務・経営管理の指導や農地取得、施設建設、青年等就農計画の作成など、就農までに必要な事項をJA・経済連・県など関係機関の担当者が指導・サポートし、イチゴ農家として自立できるように支援しています。
2023年度までの5期で累計18人がいちごスクールを修了し、全員がJA西三河いちご部会に加入。新規就農者として地域農業を支えています。
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(2024.11)